突然ですが、
1962年、今から53年前、というと、何を思い浮かべますか?
当時の家具を扱っている私達は、ミッドセンチュリーど真ん中の時代、という印象がまず最初にきます。
少し調べてみたら、1962年の日本はスーダラ節とかチャールストンスタイルとか、そういったものが流行っていたみたい。
電子レンジやテレビも普及しはじめた頃のようだし、陽気な雰囲気が漂っていたのでしょうか。
さて、その1962年、アメリカではシアトル万博が開幕しました。
テーマは「宇宙時代の人類」。
宇宙開発が盛り上がっていた時代らしいテーマです。

スペースニードル(タワー)がテーマを象徴しています
1957年、ソ連に人工衛星打ち上げ成功の先を越されて始まる「スプートニク・ショック」が政治や教育にまで影響をおよぼし、宇宙開発競争がはじまった最中での万博。
前年の1961年4月にはガガーリンを乗せたソ連のロケットが世界初の有人宇宙飛行を成功させ、アメリカには焦りが見えていました。
そして、その焦りを払拭するかのように、同年5月、ジョン・F・ケネディ大統領がアポロ計画を宣言。人類の月到達を60年代中に達成させると声明を出します。

ケネディ大統領
そんな政府や軍の思惑はさておき、アメリカの一般市民たちの宇宙開発や宇宙そのものへの期待・憧れは1950年代あたりから盛り上がりを見せていて、1962年のシアトル万博でさらに広まっていきました。
たとえば、ミッドセンチュリーインテリアでもお馴染、アトミックなデザインやスターバースト・サンバーストなども当時の宇宙開発の盛り上がりの影響でうまれています。
スプートニクランプなんて、まさにそのままのネーミングですよね。(しかもソ連の衛星の名前をつけちゃうなんて、デザインやインテリアはボーダレス!)
アルミやクロームなどの素材も人工衛星やロケットをイメージさせ、多用されています。

サービングトレーはwebshopにも在庫がありますよ
MIRRO社のメダリオンシリーズ(1958)のスターバーストマークは、デザイナーのAustin Munsonがテレビを見ていて思いついたそう。宇宙を特集した番組やコマーシャルなどを見たのかな。
一見すると関係なさそうな陶器の食器にまで、宇宙開発の影響がみてとれます。
こちらのコーニング社のcenturaシリーズの食器はまさに1962年に製造販売されはじめ、当時のカタログではspace age materialとして素材へのこだわりをアピールしています。


今でいう、NASAの技術を利用した素材!みたいな謳い文句でしょうか。
万博の時点ではまだ色々とソ連に先を越されていたアメリカでしたが、市民達の宇宙への期待や憧れは変わらず、盛り上がっていたのでしょうね。
60年代のクリスマスには近未来的な雰囲気の漂うアルミニウムのクリスマスツリーが流行ったようで、当時の主婦たちはアトミックなクリスマス飾りを楽しんでいたそう。



政治的に劣勢になっていたとしても、時代の流れを楽しいことに昇華して暮らしに取り入れる、そのポジティブで心に余裕のあるかんじ、見習いたいです。
なんでこんな話になったかと言うと、ブロイヒル社のブラジリアシリーズのうんちくから派生してあれこれ調べていたら上のアルミのクリスマスツリーの画像が出てきたから。
ブラジルの首都ブラジリアのデザインにインスパイアされた、というのはネーミングからして有名な話ですが、シアトル万博に合わせて発表されたとか、、というのを調べていたらクリスマスネタにつながった、という訳です 笑
今年のクリスマスは、スペースエイジに思いをはせてアトミックな感じにデコレーションしてみるのも楽しいかもしれませんね。
(どうやらアルミのクリスマスツリーは今ではなかなかのコレクターズアイテムのようですよ。)
なかなかなこじつけブログでしたが、何はともあれ、皆さまよいクリスマスを!
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